ハッピーの続き

「君の幸せを願っている」

なんて

無責任な言葉は反吐が出る

だったら、てめーが幸せにしろよ

て、思うし

自分のしあわせくらい自分の責任で確保する

暖房が効きすぎた車内は気持ち悪いし

歯を磨きたいしベッドに潜り込みたいし

服も下着も脱ぎ捨てたい

人を抜かすことばかり考えている

駅の人たちにも嫌気がさす

あの漫画家の作品はちっとも好きになれない

自分で作った食べ物を自分で消化する

君の寂しさや孤独や問題を払拭出来るはずもなく

僕は死んだ恋人の思い出の品を塗り替える

(思い出だなんて言葉にしたくないのに)

現在進行形のこの気持ちと

君への思いと

死んだ恋人への思い

どれが正解なのか

どれが不誠実なのか

全部正当性のあるものなのか

白い息が出る空気なら

少しはきれいになれるのに

あと一つ、

このくそったれな

暖房が効きすぎた電車を利用する

(困ったことにまだきれいになれない)



あたたかな眠りを君に。