2011-01-01から1年間の記事一覧

最後の最期

彼の話には当然ながら終わりがあるその間の話もその後の話もたくさんあるだけど、わたしは終わりを記す彼は生きてたけれど彼は死んだ 終わりの話一年と三ヶ月経った今より一ヶ月経った泣きながら書いた何にも考えずに書いたあの時の言葉の方がやっぱりリアル…

最初のさいしょ

初めて彼に会ったのはわたしが20で彼が25の時だった。大学を中退して、なんとなく始めたバイト先に彼はいた。いつ、どこで、初めにどんな会話をしたかは覚えてない。いっぱいいた職場の先輩の1人だった。当時のわたしからしたら(今だって初めて会えばそう思…

はじめに。

彼の話をしよう。2010.09.1431歳で生涯を終えた彼の話を。(少なくとも彼は死にたくなかった)日本海に面した地方に生まれ、育ち大学の進学とともに東京に来た彼の話を。28で人生の残り時間を知った彼の話を。そして、これは彼の最期の恋人になった、わたし…

なにひとつかなわずに

ありきたりなハッピーエンドを頂戴そのハッピーエンドの続きも知りたいよエンドロールが流れてもまだ立ち上がれないだって、エンドロールのあとにサービス映像とかあったりするじゃんねぇ会場明るくしないでアンコールさせてカーテンコールさせて退場しない…

セプテンバー

九月になった君は歳をとらなくなった死人だから誕生日が過ぎたわたしたち五歳離れていたのにずっと年上だったはずなのにわたしたちいつか同い年になるそしてわたしが君を追い越す君のこと思うと泣いてしまう 知っている人と三回寝たまだ、こんなバカげたこと…

最低な気分を抱いて

せかいがどんなに美しくきらきらしているか、なんて知っている見方を変えれば何もかも順調、オーケィ今日も生活しています何にもならない温もりとか応えてくれない思いとか愛されたいだけだよ子供の頃から同じ願望とてもとても醜い正常な願望下腹部が悲鳴を…

もしもし、

今日はすごく良い日だったよ会いたい人たちにたくさん会えてたくさん笑ったよ君がここにいたら良いなて思ったよ君もここにいたらきっと楽しいんだろうなて思ったよ音楽の話もお笑いの話も野球の話もプロレスだってなんだって君は話せるのだから、君がいたら…

消泡

(さんずいの言葉がすき)美しい思いも言葉にしたらとても醜悪な気がしたどこにも行けてないようでどこかに行きすぎたわたしをあなたの元にあなたはわたしの元にいるのに、ねあなた だれわたしは汚れて皺々のままよ

持て余り

あんなに好きだったのに、ねあんなに、ね

彼の話

自分よりツライ人がいるのは知っていますわたしは良き友人に恵まれていて食事も出来、仕事も出来何不自由なく暮らしていますだから、わたしの悲しみなんて世界の理不尽に比べれば他愛ないことなのでしょう 毎日誰かが死んでいます画面の向こうには悲惨な光景…

sleepy out

君の夢をみたよ久しぶり過ぎて覚えてないんだ愛しい君がどんどん遠くなるもう君の手はないいつか 君に会えるそんな夢みたいなことまだ思っているのだんだん判らなくなってきたんだ非日常が日常に覆われてリアルじゃない生活が現実で頭の中が妄想で正しいこと…

call

だったら電話なんて出なければ良いのにて思ってしまうそしてだったら電話なんてしなければ良いのにという結論に至ってしまう身勝手なのはあいではない証拠で少し安心する (なにに? 或いはだれに?)声が聞きたいだけなんて言わないそんなシンプルな欲望で…

君が死んだ日

友達のわんこが死んだいっぱい泣く彼女を職場から送り出し声をかけながら早崎が死んだ日を思う いつか笑える日がくる明日がくる時間が解決する そんなんお前らに言われなくたって知ってるよ 判ってるよそんな言葉かけてご満足ですか?取り敢えず口を塞いどけ…

わたしは揺れるし彼は揺れないわたしは掬われたいけど彼は救わない自己願望と事故願望かみ あわ ない触れたいお手は誰かが握っていて隙間はどこにもないほどぴたりと寄り添っているわたしは何かにぴたりと寄り添いたいそれだけが見えない位に近くで そばで …

ねぇ いまなにしてる?

2009年4月25日遠距離恋愛になる2人に買った携帯電話お揃いの2人の会話だけの為の携帯電話契約は2年オレその頃まで生きてるかな笑いながら冗談を言う君2年? 全然生きてるでしょ笑いながら応えるわたし5年生存率が10パーセント以下の君の病気それでもわた…

今日はなんて美しい一日だ

君へのあいの届け先が見つからない結局は自己満足の自慰なのでしょう虚しくて苦しくて仕方ない筈の感情少しずつ希薄になり麻痺していく君はどこにいるのまだ探しているし求めている終わらないせかい終わらせないから穏やかで安らかにいて下さい

すましてた君がゆっくり踊る 最後の曲

君が欲しかった未来をわたしは無下に過ごす 読書をするわけでもなく映画をみるわけでもなくましてや、でかけることもなく何をすべきでもなくだらだらと消費する(それはそれは不精という言葉がぴったりなくらい) でもさ、君は怒らないと思うよ 毎日を一生懸…

伸ばした長い髪は いつまでたっても

髪の毛が肩にかかるとそろそろ切らなきゃなて思うんだ でもさこの髪の毛は君が意識ないなか一瞬意識が戻って撫でてくれた髪なんだ切れないよ わたしにはボブかショートが似合うのは判っている短いのが自分らしいのも知っている こんながんじがらめに君に縛ら…

6-2/26

君は僕の全てじゃないから僕は死なないでも間違いなく君は僕の一部だ僕は君を一生失くした埋める気はさらさらない

こわいものはなに

一番こわいことはこの悲しみがいつか消えてしまうことこの苦しみが楽になってしまうこと君がいないせかいが当たり前になることだから、 悲しくてどう仕様もない苦しみが ずっとずっと続くことを 切に願います それが僕が決めた僕の幸せです

sunday blue

日曜始まりの仕事世間の皆様が浮き足立った電車の中、出勤恋人とデートそんな光景で悲しがったりはしなくなった平気でされる恋愛話にも慣れたふぅん、いいじゃない。生きてんだから。と嫌味をこらえることもあったけどくだらない 本当は今日で君は31歳と半年…

far

君も僕も遠すぎて判らない

How are you?

夜の音が僕を静寂にさせ朝の光が君を拒絶するおはよういってらっしゃいおかえりいただきますごちそうさまおやすみなさい日常的ごあいさつあいをこめて

はなしたいこと

大事な話はないんだただ今日も仕事疲れたーとかハンバーグ食べたい!とかさむいだとかあついだとか 他愛もない話が君としたいんだゆっくり紅茶を飲んで君の背中に寄りかかってわざと体重をかけたりけらけら笑ったり腕を引き寄せたり指を絡ませたりなんてこと…

浴室の夢

浴槽の中で オフィーリアごっこもう すべて洗いきって あがりますていうとき 思考がクリアになって 動けない裸のまま 立ち竦むわたしは やりたいこと したいこと たくさんある 飼い犬と遊びたい 勉強をしたい ゆっくり制作をしたい 映画をみたい 小説を読み…

そして

「お前と一緒にいるのであってあの人といるわけじゃない」知っているメガネの代わりなんているわけないじゃないバカなことを言うな一人ぼっちでいられないからすきていう便利な言葉であなたを繋ぎとめているだけ不誠実で身勝手な利己的手段(いまにいたいめに…

僕たちはこうしんしていく

少し前まで 君と一緒にいた時に買った服のコーデ 君に会いに行った時 それはひとつもなかった 新しく買った服のコーデ ネックレスだけ君が買ってくれたやつ なにげなく すこしずつ 毎日は更新される 生きている以上 仕方ないものね 君は更新されないの 君は…

あなしかいらないのよ的な

君に会いに行く 誕生日 メガネはいつだって 特別な日にしてくれた 夜景が大好きなわたしのために 1番きれいに見える席を予約 ホテルのディナー シャンパンでの乾杯 お約束のバースデーケーキ なにもかも嬉しくて 君にいっぱい話した 大人扱いしてくれてあり…

ひとりぼっちになる練習しているの

あと二回 春を迎えたら オレは安心して死ねるんだ 少しずつ 衰弱した身体で君が言った 二回どころか 五十回でも迎えさせてやるよ そう 笑いながら答えた そうだよね オレは大丈夫だよね 君も笑って答えた あと二回 そうしたら君の弟が大学を卒業して 一人前…

中途半端な苦しみを僕に下さい

君の話をすると どうしても泣きそうになるんだ 或いは泣いちゃうんだ でも いつかは泣かなくなるんでしょう そういう感情は永遠じゃないもの そもそも僕等は永遠じゃないもの 君が死んでから 数回誰かと寝ました でもそれが何だっていうの 性交は罪悪ですか …