you are the beautiful one
一月の初旬
初めていった君の故郷
(あれは、もう二年前)
遠いんだか近いんだか
良く判らない距離
誰も滑ってないスキー場
膝下まで降り積もった雪
かじかんだ手
あったかい紅茶
喋るたびに口から白い息
みんなが寝静まって
静かなホテルの廊下
こっそり歩く二人分の足音
併設されたチャペル
二人だけの誓いのキス
誰も証人はいないけど
本気だった
朝になって
起きたら君がいて
誰にも踏まれてない雪にはしゃいで
笑って冷たい手を握りしめて
キスをした
きれいな朝だった