この際だ このまま すべてぶちまけると

ずっとあの人の好意に甘えていた
それを続かせる為に
いくつもの嘘を重ね
あの人が好きだという気持ちにすら
嘘を重ねて
なにもかもが偽りだらけで
なにが正しいのかが判らなくなった


あの人は
わたしを良いものとして見てくれている
けれど
わたしがそれになるには身に余る


あの人といるとき
わたしは良いものになろうと
うわっつらを重ねた


あの人の良いものとしての自分を
自分として当て嵌めようとして
少しずつ
ちょっとずつ
じわり じわり と
削がれていくのを
見て見ぬふりをした


それも
もう終いだ


さようなら


さようなら


さようなら
て言ってんだ