五月の終わりと六月の始め

池袋から目白に歩くのは好きで
その間に住んでいるから
その子のことも好きになったんだと思う。

六つ下の友人
(これからゆっくり仲良くなれそうな)
が、出来た。
出来た、ていう表現は
いつも違和感を感じる。

僕たちはまだ出来ていないのかな。

これが所謂、
ドキドキする
とかそういう恋の予感なんてものは
ちっともない。

気軽にご飯を食べたり
本を読んだり、遊びに行けたり
そういう事が出来る人だと思う。

僕にとって
とても嬉しいこと。

仲が良い気が合う友人になれそうな予感。

だから、
台無しにするようなことをしたくない。
そういう関係になったら
きっと僕は意地悪をする。
みっともないことをする。
何かを試して確かめるなんて
あまり良くない方法で満足を得ようとする。

でも、
どこかで台無しになってしまえば良いな
なんて思っているよ。

こんな時、君だったらどうするのかな。
なんて、言うのかな。
判らないや。
僕は君じゃないもの。

でもね、ひとつだけ判るよ。
君は僕の味方だったから
今、君が生きていても
きっと何かしら僕の為を思って言ってくれる。
それを、僕は悪く利用して
君を試して確かめるのかな。
それは、嫌だね。

やっぱり、僕は君が好きだよ。
君が一番の友人で
これからもそうであるのは変わりないかな。


少しだけ泣く。